Columnコラム
2024.11.28
綾瀬店の再出発の軌跡
東京都足立区、JR常磐線と千代田線が通り、通勤・通学の利用者も多い綾瀬駅。そこから徒歩1分のところにお店を構えるのがかぶら屋綾瀬店である。
2024年9月のリニューアル後からこのお店を指揮する増田さんは、別店舗での独立経験を活かしながら、かぶら屋の理念に忠実にお店を作り上げてきた。
その過程で味わった困難とそこで再確認した気づきとは。リニューアルの軌跡とともに詳しくご紹介。
次なる挑戦
2024年9月、綾瀬店のリニューアルオープンに際して、私は独立2店舗目の責任者としてこの店舗をまとめる役割を引き受けました。
本部から綾瀬店の話を受けた時、ここでなら「かぶら屋」が目指すお店の姿を体現できると直感的に感じました。もちろん売上などの成果面が伴っていることが必要不可欠です。ただ、この話を受けた一番の理由は、何よりもかぶら屋が目指すお店づくりのイメージがついたことでした。
そこからあっという間に話は進み、独立1店舗目である一之江店での経験を活かしながら、明るく楽しく笑顔の溢れるお店を目指して着々と準備を進めていきました。
厳しい現実と信念
万全な準備をして再スタートを切りましたが、リニューアル直後の状況は非常に厳しいものでした。
リニューアル前の半年間お店を閉めていたこともあり、客足はまばらなまま。地域にまだ認知されておらず、なかなかお客様に来ていただけない日が続きました。
サポートしてくれていた本部の方や一緒に働くバディからも心配の声が出てきたりもしていて、正直不安はありましたが、それでも決してやり方は変えませんでした。
前向きな声掛けでチームを鼓舞しながら、まずは来てくださるお客様に楽しんでもらうことを第一に営業を続けていったのです。
すると、2〜3か月が経つ頃には少しずつ売上に結果が現れ、昨年の2倍以上売り上げる日も増え始めました。嬉しさと同時に、やってきたことが間違いではなかったのだと安堵の気持ちも覚え、少し心が軽くなったような気がしました。
ブランドの強さと継続力
この2店舗目での経験を通じて、改めて感じたことが2つあります。
まず1つ目は「かぶら屋」というブランドの強さです。「かぶら屋」は単なる飲食の場ではなく、温かみと笑顔に溢れる場所です。こうした居酒屋の存在がお客様に求められていることを強く感じました。
また、リニューアルを通して、協力してくれる本部の方や一緒に働くバディなど、さまざまな場面で周りの人に助けられ、かぶら屋にいる「人」の温かさ、ひいてはこの団結力や思いやりがかぶら屋の強さでもあると再確認できました。
2つ目は、継続することの大切さです。リニューアル後も「今日お店開いてる?」と確認の電話が度々かかってきていて、そもそもお店が営業しているかわからないお客様が多くいらっしゃいました。こうした小さな不安が機会損失につながってしまっていたのだと思います。
当たり前のことですが、毎日お店を開け続けることでお客様に認知してもらうことが重要だと改めて実感しました。
自分たちも楽しむ
これまでもこれからもやっていくことは変わりません。私が大切にしているのは「楽しんで仕事を続けること」です。
綾瀬店では女性のバディが多く、明るさとコミュニケーション力を武器にいつもお店を盛り上げてくれています。加えて、若くてもしっかりしている人が多く、本当に頼もしい限りです。
少しずつ軌道に乗ってきたところではありますが、再出発をしたばかりでやるべきことはまだたくさんあります。頼れる仲間たちとともに、お客様だけでなく自分たちも楽しんで仕事ができる場所をつくっていきたいと思います。
そして2店舗での独立経験をしっかり伝えていく立場でもあると思います。かぶら屋で開かれている勉強会などの機会も活用しながら、情報共有を行い、もっと多くの人に「かぶら屋」を届けていきたいです。