Columnコラム
2023.06.10
笑顔の連鎖を生み出すチームづくり
家族連れや学生、サラリーマン、年配の方まで幅広い層に愛され、親しみのあるフランクな雰囲気が特徴の屯ちん福島店。そこで店長を務める斎藤さんは20年以上foodex groupに従事し、お客様の笑顔を追い求めてきた。
長くブランドに関わってきた斎藤さんが抱くお店としてあるべき姿とは何なのか。また、育成やチーム作りのこだわりまで一挙にご紹介。
100%を出し続けること
福島店は学生からサラリーマン、家族連れ、年配の方まで幅広い層のお客様にご利用いただいており、ラーメンの提供だけでなく、餃子やチャーハンなどのテイクアウトも非常に人気があります。また、福島店だけの限定のメニューとして生姜焼きがあり、これも固定ファンがいる人気メニューの1つとなっています。
料理を提供する上で意識していることは、当たり前かもしれませんが「鮮度」です。全て自分の店舗で手作りしているからこそ、安心・安全な料理を届けること。これが一番重要だと考えています。
料理も全て生き物だと思っていて、その日の気温や条件によって少しずつ出来上がりも変わってきます。常に100%で提供することが理想ですが、毎日できるとも限りません。そのため、どれだけ100%に近い状態を保てるかという部分で日々試行錯誤しています。
具体的に福島店では、 細かい味付けの部分までチームで連携し、コミュニケーションを密にとることで100%に近い品質を保っています。当然ですが、仕入れから提供までを一人で全て管理することは不可能なので、チーム全体で状況をきちんと共有することを徹底しています。忙しい時間帯、閉店前など関係なく、どの時間にきたお客様にもできる限り100%に近い状態で提供できるよう手は抜きません。
唯一無二の武器へ
料理へのこだわりはもちろんですが、福島店の一番の強みは明るく元気な雰囲気だと思います。しかし、元からコミュニケーションが得意なスタッフを選んで採用したというわけでなく、チームでこうした雰囲気を作り上げていきました。
過去にお客様がなかなか入らず、売上も伸び悩んでいた時期がありました。店長という立場もあり、かなり思い悩んでいたのですが、その時に原点に立ち返り、お店としてどうあるべきか、お客様は何を求めているのか考え直したのです。
「ただラーメンを食べてもらうだけでなく、少しでも笑顔や元気を届けられるお店でありたい」
それからはお店としてやるべきことがなんとなく見えた気がします。立ち止まるだけでは何も生まれないので、とにかく行動し、チームとしてもこの想いが共有できるよう、コミュニケーションを積極的にとりました。こうして徐々にお店全体に浸透していき、今は笑顔の絶えない親しみのあるお店になっていると思います。
指針を持つ意味とは
チームを作っていく、ひいては人材育成において大事にしていることは、常に目標を持ってやってもらうということです。やり続ければある程度できるようになることは間違いないですが、目標を持ってやるのとやらないのとでは大きな違いがあると思っています。
特に新人の子には、どんなに小さなことでもいいので目標を立ててもらっています。小さな目標でも達成できればそれが成功体験となり、自信に繋がっていくからです。たとえ達成できなかったとしても、自分の苦手なところがわかるので、次の成功に繋がりやすくなります。
教える側としては何ができていなかったのか把握できるので、アドバイスがしやすいというメリットもあります。こうした些細なコミュニケーションの機会も大切にしながら、少しずつでも「屯ちん福島店」のことを好きになってもらえたら一番ですね。
また、中には7〜8年と長く働いてくれるスタッフもいて、これは屯ちんを好きになってくれた人が実際にいる証拠だと感じると同時に誇りにも思っています。
あるべき姿
おいしいラーメンが作れたこと、お客様からおいしいという言葉を頂けたことなど、仕事のやりがいは人それぞれだと思います。個人的な話になりますが、お客様の日常に寄り添えることはこの仕事のやりがいの1つです。
例えば、家族で来られた小さいお子さんが、数年後に高校生になってお友達を連れてご来店されたときは、勝手に家族の一員になったような気持ちで感慨深くなったのを覚えています。
従業員とお客様という関係は守りつつも、お客様と比較的近い距離でコミュニケーションが取れるのは個人的なやりがいにも繋がっているとともに、福島店の大きな魅力です。
「お客様の日常の一部であり続けること」
これが先輩方も含めて作り上げてきた福島店のあるべき姿だと思います。今後も目指すべき姿であると同時に、守っていく責任も感じています。
何か大きく変えるのではなく、これからも明るく元気な福島店の強みを忘れず、一人でも多くのお客様に笑顔を届けられるよう、これからも前に進み続けます。