Columnコラム
2023.07.24
チームと作る唯一無二の価値
東京のラーメンとNewYorkのグローバルな食文化が融合する場所。Tonchin NYでは、ラーメンをはじめ、多数のおつまみ、豊富な種類のお酒を用意し、誰もが美味しく食事をしながら愛をつなぐ場所として輝きを放つ。
そんなTonchin NYのチーム作りのこだわりとは何か。ブランドが抱く今後の姿とは何なのか。フロアマネジャーを務めるImari Tanakaさんの想いをご紹介。
独自のスタイルで愛される
Tonchin NYはランチからディナーまで楽しめ、モダンでかわいい雰囲気が特徴です。家族連れやビジネスマンの利用が多く、ビジネスディナーやデート、友人同士の食事の場としてもよく使われています。
朝の開店時には予約なしのゲストで長蛇の列ができるのがいつもの光景で、お酒を出す店舗ではありますが、ランチの方がディナーより忙しいこともあります。
人気メニューはやはりラーメンです。東京の豚骨ラーメンがどんな経緯でアメリカにたどり着いたのか、そんな日本発の歴史の話にもゲストはすごく興味を持ってくれます。
個人的にはSmoked Dashi Ramen(燻製だしラーメン)、Fried Fish Buns(魚の揚げパン)、Matcha Shaved Ice(抹茶かき氷)などのメニューもお気に入りで、ラーメン以外のメニューも幅広く提供しているのがTonchin NYのスタイルです。
逆風のそばには
私は2017年12月のグランドオープンから数週間後に、日本酒のメニューリストを作成してくれたサカキさんという方と一緒にチームに加わりました。それまでは3つのレストランでホールスタッフとして働き、その他ソーシャルメディアのマーケティングにも携わった経験があります。
Tonchinで働く決断した大きな理由は、この素晴らしい日本酒リスト、ラーメンをはじめとした豊富なメニュー、団結したチームがあれば、ニューヨークで一番のラーメン屋となれると感じたからです。
一方でフロアマネージャーとして数年働く中で、困難だと感じるタイミングもいくつかありました。それは、ゼネラルマネージャーなしで年々忙しくなっていくシーズンをこなしていくことです。
さらにもう1つ苦しかった出来事があります。それがコロナウイルスのパンデミックです。この期間にはデリバリーやテイクアウトに取り組みつつ、初めて外にダイニング・エリアを設けました。
ここまでいくつもの浮き沈みがありましたが、ここにはTonchinを単なる仕事と捉えず、チームメンバーを愛するハードワーカーが揃っています。今後どんな困難が訪れても頼れる仲間とともに乗り切っていけると信じています。
共に高みへ
チームを作るに当たって、採用の時にはTonchinの理念と歴史を必ず紹介します。また、ブランドに共感できるかという点はもちろんのこと、飲食に関する知識を持っているかという点は非常に重要です。
チームメンバーとなってからは、筆記テストや先輩スタッフ(ホールスタッフ・バーテンダー)による研修も行いながらしっかりと育成を行っています。
密にコミュニケーションをとりながら、きちんと理解しているか、他のスタッフと同じ認識をしているかという点はいつも気にしているポイントです。
そしてモチベーションを保つ意味でも、改善できるものがないか、この場所で働くやりがいは何か、常にチームメンバーと一緒に探しています。今ではチームとして働きながら一緒に高め合い、尊敬できるかけがえのない存在となりました。
新しい食事体験を繋ぐ
フロアでは、ゲストの目を見て、つながりを作ることを大切にしています。時には、ニーズを探るためにフィードバックを求めることもあります。
しかし最も重要なことは、ゲストがTonchinでの時間を最大限に楽しんでいただけるよう、スタッフとして干渉しすぎないようにすることです。また、料理を高い品質でお届けすること、絶対に基準を下げないことが大切だと感じています。
そして、私たちのミッションは世界中に店舗を増やし、より多くの人にTonchinを楽しんでもらうことです。インフレで物価が上昇しているため、こうした食事体験は誰にでもできることではありませんが、Tonchinが最高のレストラン・ビジネスのひとつになれるよう、これからも努力を続けていきます。
TONCHIN New York
- 住所
- 13 W 36th St, New York, NY 10018
- 営業時間
- 12:00~14:30 / 17:30~22:00(※土日:21:00まで)
- 電話番号
- 646-692-9912