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Columnコラム

2025.02.26

その先で見えたものとは

独立を夢見て飛び込んだ飲食の世界。そこは想像以上に波乱に満ちたものだった。数々の試練を乗り越えた先に見えた景色とは何か。

これまで計5店舗を経営してきた安藤さんの独立までの軌跡と、その過程で得た気づき、未来に向けての想いをご紹介。

独立への第一歩

安藤様

かぶら屋で独立を目指して働きはじめたのは2008年のこと。そこから独立までおよそ2年半ほどかかったのですが、その過程を少し振り返ってみます。

純粋に独立を目指していた当時、座学試験に合格しチーフへ、さらに調理試験を終えて主任へと順調にステップアップし、わずか7ヶ月ほどで店長になるチャンスを掴めるところまで来ていました。

これは一般的なケースに比べてかなり早く、「まだ経験が浅いから」など適当なことを言われて、当時のお世話になっていた上司に一度店長になるのを止められそうになったほどです。

実際の店長試験でも一悶着あったりしましたが、なんとか店長試験に合格。ついにお店を任せてもらえることになります。

ただ、周りからも懸念されていた通り、まだ経験値としては足りない部分が多く、加えてリーマンショックの時期とも重なり売上を落としてしまうこともあったため、店長でありながら一度他の店長のもとに学びに行かされたこともありました。

そんな指示があったのも束の間、次は新店のオープンの手伝いに行かされたり、別店舗の店長になったりと目まぐるしく状況が変わり、波乱万丈の毎日を過ごしたことを今でも鮮明に覚えています。

度重なる試練を乗り越え

そんな激動の2年半を過ごしたのち、ついに私にも独立のチャンスが回ってくることになります。

当時は店長になった順番を管理しており、その順番をもとに新しい店舗が立ち上がったタイミングで声がかかるという形となっていました。次は私の番だと思って意気込んでいたのですが、ここでもちょっとしたトラブルが起きます。

なぜか私ではない人に先に声がかかっており、最終的には自ら立候補する意思を伝えたことで任せていただくことになったものの、若干のモヤモヤを抱えたまま東上野店で独立を果たしました。

そこからは心機一転、やるしかないと気持ちを入れ直します。独立後に売上をバンバン伸ばしている先輩方をみてきたので、私も追いつけ追い越せの気持ちで取り組んでいきました。

幸い飲食関係の友人が非常に多く、手伝ってくれる人を知り合い経由で見つけたりすることでうまく社員を確保できたので、人材の問題がクリアできていたのは非常に大きかったです。

理想の金額までいかなかったものの、余裕を持って運営していける程度に売上もしっかりでていたので、金銭的な面でもそこまで困ることはなかったです。

そこからも少しずつ拡大を続けていき、最終的に売却をしたものなど含めるとこれまで5店舗ほどを経営してきました。

現在は急遽のヘルプが入ったりするとき以外は基本的にお店には立っておらず、経営に関する事務的な作業など、全体のコントロールをする役割を担っています。

新たなオーナーさんのサポートを本部の方とも連携して取り組んでいたりと、個人として会社にも求められるような存在になりました。個人的には「人生のいいポジションを見つけたな」とも感じています。

経営のリアルと未来に向けて

かぶら屋外観

成功する秘訣を伝えるのは非常に難しいですが、これまでの経験から「途中で挫折してしまう人の特徴」は明確にあると感じています。


  • 1店舗目が中途半端な運営になっている
  • お金にだらしない
  • 他の人の意見を素直に聞けない

こんな条件に当てはまってしまうと、なかなか経営は軌道に乗らず、長続きしない傾向があります。

また、コロナ禍を経てさらに人材確保の難しさを痛感しています。独立に向けて真剣に取り組める人材が増えれば、さらに未来に向けた挑戦ができるようになるはずです。

飲食業界で独立をしたいと考えているのであれば、かぶら屋はとても良い環境が整っていると思います。システムも整備され、委託方式などを活用すれば金銭面での課題もクリアしやすいです。

私個人としてはこれまでの経験を活かし、これから独立を目指す人たちをサポートしながら、より良い未来を築いていくことが1つの大きな役目でもあると感じています。

すでに独立した身ではありますが、本部とも連携しながら、こうした方々のサポートをしつつ、かぶら屋のさらなる発展に貢献していきたいです。