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Columnコラム

裏方の矜持が支える、
日常の一杯

何気ない日常に寄り添う一杯のラーメン。その裏には、味の安定と安全を守るために、日々変わらぬ手間と気配りを積み重ねている人たちがいる。文京工場で日々製造と向き合う寺西さんも、その一人だ。

長年店舗で接客や調理に携わった経験も活かしながら、今では文京工場の工場長として、製造の現場で品質と安全の要を担っている。黙々と作業が続く工場という環境の中で、どのような想いを持ち、ラーメンづくりと向き合っているのか。寺西さんの言葉から、その誠実な姿勢を紐解く。

寺西 亮

文京工場の工場長として、スープ、チャーシュー、薬味など、ラーメンづくりに欠かせない食材全般の製造工程を統括。安全・衛生・品質の担保と、チーム全体のマネジメント、製造体制の最適化にも力を注いでいる。

また、店舗での経験を持つことから、現場と工場の橋渡し役としても活躍。自ら味の確認をしながら、味の標準化と更なるクオリティ向上に向けて日々邁進している。

—–ご自身の業務や役割について教えてください。

文京工場の工場長として、スープやチャーシュー、薬味などラーメンに必要な食材の製造全般を統括しています。また、安全、品質、衛生管理はもちろん、スタッフ一人ひとりの特性に合わせた適材適所の配置やチームマネジメントも大切な役割の1つです。

食材の状態は日々変わるため、細かな品質チェックと微調整を欠かさず、現場での気づきを迅速に製造へ反映し、「どの店舗でも変わらない一杯を届ける」という想いで、日々現場と向き合っています。

店舗との距離が近いからこそ、実際に現場の声を受けて製造内容をすぐに調整できるのも、私たち自社工場の強みです。定期的に店舗に足を運んで味を確かめつつ、現場の声も吸い上げながらより良いものが届けられるよう試行錯誤を続けています。

—–この仕事との出会いについて教えてください。

工場作業写真

高校生の頃、バイクが欲しくて地元のラーメン屋でアルバイトを始めたのが飲食との出会いです。そのまま約6年間働く中で、ものづくりの楽しさを知り、次第に「手に職をつけたい」と思うようになりました。

その後、美味しいと噂のラーメン屋を巡っている中で出会ったのが「屯ちん」でした。

いざ入社してみて感じたのは、味へのこだわりはもちろんのこと、お客様の期待に応えるための陰ながらの努力が数多くあったことです。その魅力に惹かれて、ここで技術を身につけたいと強く感じたことを今でも覚えています。

—–この仕事のやりがいはどんなところにありますか?

西所沢店店長
西所沢店バディ

大きな出来事ではなくても、一日を無事に終えられたときに感じる安堵感は、ずっと変わらずやりがいですね。誰もケガなく、トラブルもなく、一日を終えられる。それが当たり前のようで、実はとてもありがたいことだと思っています。

また、福島工場とも日々連携しながら、細かい改善や意見交換を重ねています。ルーティンの中にも変化や学びがあり、それを自分たちで積み上げていけるのが、この仕事の面白さですね。

—–今後の目標や叶えたいことはありますか。

まずは自分自身が健康でいること。体力があってこそ、支えられる現場だと思っています。

組織としては、次の出店に向けた“充電期間”に入っていると感じています。新しい仲間の育成や仕組みづくりを着実に進めて、将来的には持続可能な店舗運営を支える製造体制を築いていきたいですね。

一杯のラーメンには、目には見えないたくさんの手間や想いが込められています。その一つひとつを大切にしながら、これからも「変わらない味」を、チームみんなで支えていきたいと思っています。