Columnコラム
2023.11.28
お客様第一の精神が生んだ最高の恩恵
船橋駅北口から徒歩1分。昼間から賑わいを見せ、多くの笑顔が溢れるかぶら屋船橋店。
女性や子どもにも愛されるこの店は、常にお客様の満足度向上にエネルギーを注ぎ続け、かぶら屋全店で売上一位を獲得した店舗である。
そんな船橋店の舵取りをする弘田さんに、オープンから現在までの軌跡や大切にしている想いを聞いた。
船橋に芽吹く新たな食文化
私は2019年のオープンから店長として船橋店に関わっています。このお店の特徴は、幅広い世代に人気で、リピート率が非常に高いということです。
特に女性や家族でも利用しやすいお店にするため、外見にはとても気を遣っています。店内の清潔感だけでなく、お店で働くバディの見た目にも気を配り、身だしなみを整えることで、良い第一印象を持ってもらえるよう努めています。
その結果、女性一人でのご来店やママさん同士のご利用も非常に多くなりました。
また、土日は11時のオープン直後から満席になる日も多く、夕方や夜だけでなく昼飲みもとても人気があります。かぶら屋のお客様の入りを見て、近隣の大衆居酒屋がオープン時間を早める動きが出るほどです。まだお店の知名度はそこまで高くないですが、船橋の昼飲み文化の発端となったのは当店だと自負しています。
苦難を越えて
ネットではそこまで船橋店の情報が出回っていないところを踏まえると、口コミや紹介などで評判が広まっているかと思いますが、オープン当初から経営が安定するまでは、とても苦労しました。
そもそもバディが少なく、オペレーションの面で私が見ていないといけないことも多かったので、最初の100日ほどは、ほぼ休みなく働いていました。
そんな状態から、徐々にお店を任せられる部分も増え、お客様も安定して入るようになり、今ではカウンター席を常連の方が入れ替わりで一日埋めるような日もあるほどです。
苦しい時期も経験しているからこそ、今こうして多くの方に愛されるお店になったと思うと非常に感慨深いです。
共有と尊重
かぶら屋の魅力の1つがお料理の安さだと思いますが、船橋店は安い中でも付加価値をつけることを大切にしています。
80円の串焼きも1本1本丁寧に焼き上げ、質の高いものを提供できるようベストを尽くしていますし、万が一お料理に関してお客様からご指摘があった際は、必ずチーム全員にも共有し、その度に店舗のルールをアップデートする体制を取っています。
一方、接客に関しては、あれこれ口出しするようなことはせず、バディの個性を尊重して比較的のびのびやってもらっています。その中で唯一伝えていることが「お客様の立場で考える」ということです。
「自分がお客様だったらどうされたいか」をきちんと考えて動けていれば、基本的には問題ないと思っています。コミュニケーションを積極的にとるバディが多いおかげもあり、店舗の雰囲気は非常に明るいと感じています。
売上一位の極意
船橋店はかぶら屋全店舗の中で一番売上が伸びている店舗です。これは多くのお客様に愛してもらえた結果だと思うのですが、そのターニングポイントはコロナ禍にありました。
やむを得ず営業停止せざるを得なかった店舗も多くあったかと思いますが、船橋店は営業時間を全く変えず、テイクアウトを実施することでお店を開け続けました。
売上は店舗で営業していた頃に比べれば少し落ちましたが、それでもとにかく立ち止まることなくお店を回し続け、お料理を届けながら「落ち着いたら店舗に来てください」とひと組ずつ声をかけていったのです。
そのかいあってか、コロナの波が去ってからの売上も安定して伸ばしていくことができました。バディ・社員含めて誰一人辞めなかったことも、店舗としてすごく大きかったです。
今でも、時間帯によってはお客様がなかなか入らず、席が空いてしまうこともありますが、そんな時は外で呼び込みをするのではなく、店内にいるお客様により満足してもらうために動けるチャンスだと考えています。
満足度向上に尽力する。この考え方が店舗で統一できているからこそ、多くの人に愛されるお店づくりができたのだと思います。
次のステージに向けて
私は、この先もずっと店舗に立ち続けたいと思っています。日々お店を営業できていること自体が私のやりがいの1つだからです。また、ブランドとしてかぶら屋をもっともっと千葉県で広めていきたいとも思っています。
そのためにはお店を安定して回していける人材を育てていく必要があります。しかし今は、店舗が忙しいこともあって、業務以外のことはあまり伝えられていないのが現状です。
目の前のお客様に満足していただくことが第一ですが、今後は未来に向けての取り組みにも少しずつ注力していく予定です。
頼れる仲間とともに、何十年、何百年後もお客様に愛され続けるお店を目指して、これからも船橋店は走り続けていきます。