Columnコラム
2024.07.25
愛され続ける
お店づくりの秘訣
東京都葛飾区、京成電鉄本線と押上線が交差する青砥駅。駅前には商業施設や飲食店、少し離れると住宅街が広がり、非常に住みやすいエリアでもある。
この地にお店を構えるのが、かぶら屋青砥店。2022年よりお店を指揮する高橋さんは、駅前という立地を活かしつつ、このお店から地域を盛り上げようと日々試行錯誤を続けている。
そして、コロナ明けの万全とは言えない状況から、1年あまりでお店を軌道にのせ、これまでの過去最高売上を更新。更なる顧客満足度の獲得に向けて今も進み続けている。そんな高橋さんのお店づくりの過程、今後の展望をご紹介。
信頼を勝ち取るお店づくり
青砥駅は大きなターミナル駅ではないため、乗換で利用する人はいるものの、新規の方が頻繁に訪れる場所ではありません。そのため、青砥店はどちらかというと地域密着型のお店であると感じています。
来ていただいたお客様をどのようにして次に繋げるか。このことを常に頭に入れながら営業を行っており、接客の丁寧さ、料理のおいしさなど、何一つ妥協せず、お客様第一であることが当店の強みです。
コロナ以降は安全面を気にするお客様も多くなっているので、お店の清潔感や衛生面にも十分配慮することで、少しずつお客様からの信頼を積み上げてきました。
また、定番の黒おでん、やきとん以外でお客様から評価の高いメニューが、特製の肉味噌と生のピーマンを使用した「肉味噌ピーマン」です。新鮮な生のピーマンをそのまま使用しているのはなかなか珍しいと思うので、訪れた際はぜひ食べてみてください。
未経験から店長へ
元々もつ焼き文化が好きだったこと、さらには独立支援制度に惹かれて、私は約7年前にかぶら屋でのキャリアをスタートしました。
飲食未経験ではじめたこともあり、一番大変だったのは実際の営業のスピード感に追いつくことです。業務内容を頭で理解していることと、お客様を目の前にしながらこなせることは全く別物であると身を持って実感しました。
約半年かけてようやく効率よく業務をこなせるようになっていき、徐々に店長としての業務も任せていただけるようになったのですが、人材の配置や接し方など、接客とはまた違った人との関わり方にも苦労しました。
セオリー通りにいかないのが当たり前で、青砥店の店長となった今でも大きな課題の1つです。例えば、青砥店はバディのほとんどが学生ということもあり、思ったようにシフトが埋まることは基本的にはないので、試行錯誤しながら日々正解を模索しています。
基準となる自覚
お客様のことをよく見ること。これが店舗としてお客様と接する時に意識していることです。営業中は常にお客様の動きを気にかけ、何を求めているかを考えながら動いています。
その結果、私自身お客様から感謝の言葉をいただくことも少なくありませんが、これは当然のことでなければいけないといつも肝に命じています。
なぜなら他のバディや社員は私の動きをみてついてくるからです。手本としての役割を果たす意味でも、お店の基準を作る意味でも、まず私ができることが最低条件だと思って仕事をしています。
だからこそ、バディがお客様から褒められてる様子を見ると非常に嬉しいですし、それがこの仕事の大きなやりがいです。
今では私が入らずとも、連携をとって動きながら挨拶や掛け声でお店の雰囲気作りまでしてくれたりと、本当に頼もしいチームになっていると感じています。
地域一番店を目指して
先日、あるお客様から会計の時に小さなメモを渡されたのですが、そこには「惜しみないサービスと活気、清潔感どれも素晴らしかったです。」という一文が書いてありました。
その方はそそくさと帰ってしまったので直接お話しできなかったのですが、どれも私がお店づくりにあたって意識してきた部分だったので、お客様に届いたことを実感でき、報われたような気持ちになりました。
日々の小さな積み重ねがお客様の満足度に繋がり、2回目、3回目とご利用いただくきっかけになります。私が青砥店に来てからの約2年で、お店としては過去最高の売上を達成することができましたが、まだまだやれることはたくさんあるはずです。
そこで、青砥店は、「地域一番店」という大きな目標を掲げてこれからも進んでいきたいと思っています。
駅から非常に近い場所なので、このお店が賑わえば地域全体がもっと盛り上がっていくはずです。お店に入らずともお店の前を通るだけで、「なんだか楽しそう、ちょっと立ち寄ってみようかな」そう思われるような活気溢れるお店を目指していきます。
これからも頼れる仲間とともに私たちは貪欲に挑戦していきます。