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Rootsわたしたちの原点

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飾りすぎず気取らない、ブルックリンスタイルとのマリアージュ

 

プロローグ

地域に愛されながら、食事を通して新たな「体験」を提供する場所。

ニューヨークでは2店舗目にあたるのがTONCHIN BROOKLYN。

ここでは、1店舗目とは違うコンセプトで自らの価値を提供し、地域の方々含め多くの人気を集めている。

自然派ワインと和食。

強みであるラーメンは残しつつ、自分たちにしか提供できないものにフォーカスを置いた。

こうして食事を通した新たな「体験」を最高のサービスとともにお客様にお届けしている。

そんなTONCHIN BROOKLYNはなぜ、1店舗目と同じニューヨークに出店することになったのか。

また、今のコンセプトにたどり着いた経緯とは。

2店舗目を展開するにあたっての変化、一貫して変えなかった信念についてご紹介する。

 

逆境から見えた
新たな可能性

TONCHIN BROOKLYNの外観写真

ニューヨーク2店舗目を出店するきっかけとなったのは、コロナウイルスのパンデミックである。

誰もがご存じの通り、世界中の飲食店は大きな打撃を受け、閉店や倒産なども相次いだ。ロックダウンによってニューヨーク中から人影が消え、ミッドタウンにあるお店もかなり苦しい状況が続いていた。

正直どうしようもない部分も多かったが、問題はこの後にあった。なぜか、ロックダウン後も全然お店に人が集まらなかったのだ。

原因をさまざまな角度から詳しく探ってみることにした。
そこで判明したのが「常連客の多くがブルックリンに住んでいる」ということだった。

彼らはコロナの影響でミッドタウンまで足を運ぶ機会がなくなり、結果としてお店に行くこともなくなっていたのだろう。

この事実をきっかけに、ニューヨーク2店舗目としてブルックリンのウィリアムズバーグという地域にお店を構えることを決めた。ウィリアムズバーグを選んだ理由はブルックリンの中心街だからである。

まず先駆けとして、この地域でミッドタウン店のポップアップを開催した。ラーメンではなく、おにぎりやかき氷などの手軽に歩きながらでも食べられるものを中心に選んだ。その施策が功を奏し、なんと初日から売り切れが出る人気ぶり。この地域で間違いなかったのだと確信を持った。

そこからさらに3か月ほどポップアップを続け、徐々に地域の方々にも愛されはじめていることを実感する。こうして最終的にブルックリンの店舗は常設されることになった。

 

五感の共振

TONCHIN BROOKLYNの牡蠣とワイン

ポップアップで人気を獲得できたといっても、まだまだミッドタウンのお店に比べれば知名度は低い。

このお店で何が提供できるかと考えたときに、ふとTONCHINという屋号の意味を思い返した。
そして、この空間でしか楽しめない料理を通して、人々が繋がり、幸せになる体験を届けることを意識してお店のコンセプトを作りこんだ。

具体的には厳選されたナチュラルワインとともに楽しんでもらえる、モダンなジャパニーズレストランに仕上げた。新鮮なローカルフードを日本の伝統的な味付けと、ニューアメリカンなテイストをうまく組み合わせて提供する。

内装や食器に木目調を取り入れるなど、モダンなジャパニーズレストランにふさわしい雰囲気になるように細部までこだわった。

こうして、おしゃれなレストランバーといった雰囲気が色濃いミッドタウンのお店と差別化を図ったのだ。

ここまでこだわったのは、ミッドタウンのお店を訪れたことがあるお客様に対しても、新たな「体験」で楽しませたい、喜ばせたいという想いがあるからである。

実際、どちらの店舗も訪れたお客様からは「違うブランドかと思った」という声をよくいただいている。新たな体験を感じてもらえており、本当に嬉しい限りだ。

 

温故知新、
温故創新

世界中から集めた約90種類もの自然派ワイン。

ミッドタウンのお店とコンセプトを変えたこともそうだが、最も驚かれるのがメニュー構成の違いである。なんとミッドタウン店のメニューと約80%が違うものになっている。カクテル類も完全にカットし、コンセプトにもしているワインにフォーカスを置いた。

その代わりワインには精一杯こだわりをもっていて、世界中から集めた約90種類もの自然派ワインを取り揃えている。これには自然派ワインの発信地になりたいという想いもあり、ワイン好きでもメニューを見てわくわくしてもらえるように意識している。

自然派ワインはほどよい酸味が心地よく、和食と非常に相性がいい。

自然派ワインと和食、ひいては文化と文化の融合。

自分たちにしかできないことをもっともっと発信していくことは、1つの役目でもあると感じている。

そのための試みとして、日本のソースを販売する現地企業とのコラボを1日限定で実施したことがある。現地の方を中心に事前予約はすぐに埋まり、ブランドの発信にも貢献できた1つのいい経験だった。

 

継承と進化

お店のコンセプトやメニュー構成など、意識して変化を加えた要素もあるが、一貫して変わらないものもある。それが人材の採用や育成に関してである。

飲食業である以上「食」にこだわることは当然意識しているが、それと同じくらい「人」という存在も重要視している。


食事を通した新しい「体験」を最高のサービスとともにお客様にお届けする。

これはお客様の満足度向上につながるとともに、従業員のやりがいにもつながる。お客様とのいい関係が作れているお店は繁盛し、結果として企業に成長をもたらす。

お客様はもちろんだが、従業員全員のことも考えなければ成し遂げられないのだ。

そのために、食事を通して素晴らしい体験を提供できる、情熱的でホスピタリティのある人材を集めたチームを作りたい。

もっと具体的にいうと、細部にまでこだわる人材を求めている。どんなに小さなことでも、積み重ねることで大きなことを成し遂げられる。だから飲食での経験などももちろん大事ではあるが、誠実で情熱があり、学ぶ意欲のある方はすごく向いていると思う。

 

The Original

TONCHIN BROOKLYNの情熱的でホスピタリティ溢れるチーム写真。

まずは3年以内に、地域で一番のジャパニーズレストランになることが目標である。

そのためにTONCHIN BROOKLYNというブランドにしかできないことを常に考えている。

今はありがたいことに地域の方々にすごく愛されて日々お店を営むことができているので、まずは地域の方々に喜んでもらえる場所を提供し続けたい。

そして、東京のラーメン屋がニューヨークに出店し、自然派ワインに合うジャパニーズレストランとして道を歩んでいるように、ブランドとして新たな可能性がないか模索する。

いつもお店を愛してくれる地域の方々への感謝を忘れることなく、より多くのお客様に満足していただくのだ。

こうして、TONCHIN BROOKLYN、さらにはグループ全体として成長し続けるために、信頼できるチームと今日も歩み続ける。