Columnコラム
2024.03.28
関西進出の先駆者として
関西エリアのFC事業のモデル店として2023年12月にオープンしたかぶら屋高槻店。静岡以西では初の店舗で、かぶら屋”プラス”という新たなスタイルで「人との触れ合いを大切にする場」をお届けしている。
この店舗を率いる佐藤さんは、大阪での新規出店を知り、独立制度に惹かれて入社を決意。研修を受けおよそ半年ほどで店長になったという。店長になったからこそ感じる葛藤やオープン直後のお店の状況、今後へ抱く強い思いとは何だろうか。
関西での浸透
高槻店はまだオープンしてから日が浅いですが、少しずつ大阪の地にもかぶら屋が浸透してきたのを感じています。11時から営業しており、居酒屋でありながらラーメンも提供していることから、お客様によってさまざまな使い方があるのは、このお店の大きな特徴です。
お年を召した方やご家族連れのお客様のご利用も多いほか、すでに常連のお客様も少しずつ増えてきました。
メニューでは、大阪ではなかなか食べることのできない黒おでんがとても人気です。この味は関西人の舌にもしっかりマッチしているようです。
お客様が焼き物や揚げ物などの時間がかかる料理だけをご注文された場合には、一品ものや黒おでんなどの早くお出しできるものをおすすめするなど、お客様への配慮も忘れません。
必ず自分が食べたいと思えるものを提供するということは店舗として徹底していて、盛り付けにもこだわることで見た目からおいしそうと感じてもらえるよう意識しています。
雰囲気作りとお客様との交流
お店の雰囲気はすごく明るく賑やかで、いい意味で関西らしく、ガヤガヤしています。今一緒に働いてくれるバディはお昼の時間帯は主婦さん、夜の時間帯は大学生の方が多いです。
比較的おとなしいバディが多いですが、バディ同士での声の掛け合いはすごく意識をしている部分です。これによって連携が取りやすくなる上に、お店の雰囲気が1段階明るくなったと思います。
また、状況をしっかり見ながらですが、1人で来られているお客様には積極的にこちらから声掛けをするようにしています。
「初めてきた時、佐藤さんが話しかけてくれて嬉しかったからまた来るようになったんや。」
この言葉を私がお客様からいただいた時は、この仕事のやりがいを強く感じた瞬間でした。まだオープン直後のタイミングでバディの人たちも手探りなところが多いので、私が率先して動きながら、店舗としてこのような事例をもっと増やせるよう努力していきます。
荒波を超えて
新規店舗ということもあり、人材に関しては苦難の連続でした。そもそも人が集まらず、オープン直後は営業すらできないのではないかと追い込まれた日もありました。
まずは私が誰よりも働くのはもちろんのこと、バディの人たちと密にコミュニケーションをとることで、一丸となって乗り切ったのは今となってはいい思い出です。そうした経験の中で少しずつ絆が芽生えていき、シフトに貢献してくれる人も増えていきました。
また、新規のお店なので、社員やバディ同士もほとんどがはじめましての状態。緊張して固くなっている人も多かったので、冗談混じりで会話をしながら、まずはお店の雰囲気に慣れてもらおうとしました。
そのままの温度感で仕事の説明をしていったのですが、ある時ふざけていると思われてしまうことがあったのです。それからは真面目にやるところと、リラックスしながらやるところのオンオフをしっかり意識するようになりました。相性という側面もあるので、相手の性格などを踏まえて接し方を変えたりもしています。
飛躍の準備
高槻店はオープン3ヶ月あまり、私自身も入社して半年ほどというタイミングなので、実際荒削りの部分も多くあると思います。そこでまずは、関東のかぶら屋と遜色ないレベルまで全ての基準を引き上げ、自信を持って一人前といえる店舗にしていくことが目標です。
もう少し先のことも考えると、今働いてくれているバディの多くは学生の人たちなので、いずれ入れ替わりが起きてくるはずです。その度にバタバタするのではなく、しっかりと土台を整えていくことも私の役割です。
これら全てを私だけで目標達成することは難しいので、社員やバディとの面談を機会を活かしながら、同じ志を持って仕事ができるようにしていきます。
まだまだやるべきことは多いですが、一つひとつクリアしていきながら、関西出店の先駆けとしてブランドに新たな可能性を与えられるよう、これからも高槻店は前に進んでいきます。