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Columnコラム

2025.04.30

「次世代に繋ぐ」
ブランド開発の裏側とは

日常の中に笑いを生み、人と人とのふれ合いの場をつくる。 そんな想いを軸に、多様なブランド・業態で店舗展開を続けるFoodex Group。新たな取り組みとして、札幌にある味噌ラーメン「千寿 らぁめん」の業態開発に踏み出している。

その中心人物の1人となっているのが、本部社員の齋藤さんである。時には現場で直接技術を学び、味を磨き、想いを形にしてきた。今回はそんな齋藤さんの仕事内容や仕事に対する想いついて話を伺った。

齋藤 伸吾

26歳で入社し10年でラーメン事業の責任者を経験。その後は海外事業部MGRとして、台湾事業の盛り上がりを皮切りに海外事業に幅広く携わる。

納得のいく味を追い求めて地道な試作と検証を重ねながら、ニューヨーク、ブルックリン、ロサンゼルス、タイなど数多くの海外出店に尽力。現在も、ブランドの業態開発の中心人物の1人として活躍を続けている。

—–ご自身の役割と業務内容を教えてください。

店長やラーメン事業の管理者を経て、現在は本部の一員として、業態開発や出店のサポートなど、幅広い業務に関わっています。日本だけでなく台湾やアメリカのニューヨーク、ブルックリン、ロサンゼルス、さらにはタイでの業態開発にも携わってきました。

現場視点を持つことが個人的な役割だとも感じていて、数字や戦略だけでなく、店長経験も活かして机上の空論にならないように意識しながら業務に取り組んでいます。

—–本部として出店戦略を進める上で大切にしていることは何ですか。

一時的なヒットではなく、しっかりと地域に根づいて、継続していける仕組みや体制をつくること。それがブランドとしての価値を高めることにつながっていくと考えています。

出店はゴールではなくスタートと捉え、そこからの積み上げを見据えて設計することが大切です。

—–直近の取り組みを教えてください。

最近では、札幌にある味噌ラーメン「千寿 らぁめん」の業態開発に携わっています。

現地で2ヶ月ほど修行させてもらいながら、味の再現やオペレーションまで整備し、現在はすすきのでの出店に向けて準備を進めています。

昨年は池袋の東武百貨店でイベント出店を行い、1週間で5,000杯以上提供することができました。課題もいくつか見えてきましたが、実際のお客様のの声や反応を直接感じられたことで、「この味を届ける価値がある」と確信しました。

—–ご自身の中での仕事に対する想いやこだわりを教えてください。

千寿撮影

私の中でのこだわりは、「本物を届けること」です。

「千寿 らぁめん」に関して言えば、味の再現性を担保するために、これまで店主の感覚でつくられていた調理工程を一つひとつグラム単位で数値化する作業から始めました。

また、百貨店での催事の際も簡略化するのではなく、できる限り本店と同じ調理工程を踏み、現地で丁寧に一杯ずつ仕上げました。その分労力はかなりかかりましたが、私たちの都合で店主が作りあげた味を変えてしまうことは絶対にあってはいけないと考えています。

—–今後の目標や叶えたいことはありますか。

まずは、今取り組んでいる「千寿 らぁめん」の1店舗目をしっかり成功させること。そのうえで、北海道から東北、関東へと展開し、最終的な野望ですが海外へも挑戦できたらと思っています。

アメリカでは味のしっかりしたものが好まれる傾向があるので、味噌ラーメンも十分受け入れられる可能性があるのではないかと考えています。また、特にタイのような異文化が混ざり合う地域では、本物を受け入れてくれる価値観があると実感しています。そのため、いつかブランドとして大きくなったら挑戦してみたいです。

個人としては、これからの成長に向けて、若い世代が挑戦しやすい環境を整えていきたいと考えています。ブランドの成長を支える一員として、未来につながる取り組みを続けていきます。