Columnコラム
2024.04.23
多様化する未来に向けて
埼玉県さいたま市、JR京浜東北線与野駅西口から徒歩1分の場所にお店を構えるかぶら屋与野店。閑静な住宅街が広がる比較的落ち着いたこの場所で、地元のお客様を中心に多くの常連様に愛され営業を続けている。
他店にはない取り組みや、今後の未来に向けた与野店の目標とは何か。店長を務める和知さんの強い想いをご紹介。
与野店らしさ
与野店は2016年のオープン以降、地元に愛される店舗としてお客様と一緒に成長してきました。全体の8〜9割のお客様がリピーターとなっており、店内はいつも笑顔と活気で溢れています。
引越して少し遠い場所に住むようになった方が、今でも定期的にお店に顔を出してくれたり、お子さんや家庭のことなど、プライベートな話をしてくださったりと非常に近い距離感で接していただけることも少なくありません。
駅周辺はとても落ち着いた雰囲気があり、ベットタウンであることからファミリー層が多く住んでいます。そのためテイクアウトの需要が高いのが特徴で、テイクアウトの売上としてはかぶら屋全店舗で一二を争うほどです。
また、外国人の社員がいるというのも与野店らしいポイントです。日本語も最低限というところから1〜2年ほどでどんどんと仕事を覚え、今では不自由なくコミュニケーションをとり、お客様からも愛される存在へと成長してくれています。
国境を超えても大切なこと
与野店に欠かせない存在となっている外国人の社員ですが、はじめは言語のハードルがある状態で仕事を教えていくことに対して、私も大きな不安を感じていました。
ただ、今振り返って感じるのは「言語の壁など些細な問題だった」ということです。
必要なことは、一つひとつ丁寧に教え、自ら学べる環境を整えること。また、「できない」が「できる」に変わる成功体験を提供し、その成功に対して適切な評価と報酬を用意することです。
そして何より、かぶら屋で働く楽しさを感じてもらえるよう努力をすれば、国籍や言語など関係なく、長く働き続けたいと感じてもらえるのだと気づくことができました。
過去には、原価の値上げや人件費の高騰により採算ばかりを優先した結果、バディやお客様が離れていってしまったことがありました。個人的にもこのままでは働いていて楽しくないと感じ、そこからは利益だけを追求するのではなく、働く楽しさやお客様の笑顔を第一に考えています。
その結果、外国人のバディは社員として働き続ける選択をしてくれましたし、お客様にも恵まれ、リピーターが多いお店へと成長することができました。
かぶら屋に合う人とは
世間一般的なイメージとして、飲食業界は大変だという印象を持たれてしまうことが多いです。
もちろん日々の営業の中で大変なこともありますが、個人的には明るく楽しく仕事ができる環境が自分に合っていると感じています。
ただ、私と同じようにかぶら屋の環境が合っている方がいればそうではない方もいると思います。
例えば、一人で黙々と作業をして、自分の技術を極めていきたいという方にはおそらくかぶら屋の環境は不向きです。一方で、いろんな方とコミュニケーションをとりながら楽しく仕事をしていきたいという方にはピッタリな職場だと思います。
お客様も本当に温かく、元々控えめだったバディがいつの間にか積極的にコミュニケーションをとれるようになっていることもあり、そんなバディの成長を見ることが私の仕事のやりがいにもなっています。
ブランドの先駆者へ
「かぶら屋をもっと多くのバディに知ってもらいたい。そして、もっとお客様にご利用いただきたい。」
これが今の一番のモチベーションです。与野店は立地的にも埼玉のより北部、さらには北関東のエリアに向けて広げていくきっかけとなる場所です。
そのため、店舗拡大を進めていく際の模範となれるような店舗にしていきたいです。また、外国人の社員に関してはまだまだ前例も少ないため、成功事例となれるよう教育の面にも注力していきます。
今後さらに国籍や人種、言語の境目はなくなり、多様化が進んでいくはずです。そんな未来でも、変わらずかぶら屋というブランドが輝けるよう準備をしつつ、与野店がその手本となれたらと思ってます。
まずはお店を愛してくれるお客様を大切にしながら、ブランドの発展にも貢献できるようにこれからも精進していきます。
かぶら屋 与野店
- 住所
- 埼玉県さいたま市浦和区上木崎1-9-15グランデュオ101
- 営業時間
- [平日]16:00~23:00 [土日祝]15:00~23:00 ※テイクアウト 12:00〜
- 電話番号
- 048-711-1223